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強制給餌の際の道具について [ペット]

うちの猫も17歳を超え、腎臓が弱ってきており

食べたいだけ食べるようにしていると体重が下がり続ける状態です

強制給餌についてはあちこちでその是非について語られておりますが

どんな処置を行っても72時間もつことはないだろうとかいう切羽詰まった状態ではないので

今回はペットと飼い主のストレスを低減させる方向でのお話とします


道具を使ってウェット及びドライを自分で加工したものを与える場合

医療用のシリンジを使って食べさせる方も当方を含めいるかと思います

シリンジについていくつかの種類があるので

内容物を考慮の上、負担が少なくなるようにしたいものです


写真に2種類のシリンジが写っています

どちらも容量20ml(予備目盛25ml)です


左がトップ ネオフィードシリンジ イエロー 20mL 型番: 8-7330-14

右がトップ シリンジ(針なし) 20mL 横口 型番: 01008


違いはチップと呼ばれる先端部です

左側はカテーテルチップと呼ばれるものでカテーテル等に接続して使うもの

右側はルアーチップやスリップチップと呼ばれ注射針をつけたりして使うもの

厳密にはその他色々ありそうですが

簡単に言うと血管に繋ぐものとその他に繋ぐものを取り違えないようにしているようです


ここまでは医療道具としてのお話で、この先は強制給餌での使い分けになります


シリンジ全景シリンジ先端

写真のカテーテルチップは中口で内径は4mm、ルアーチップは横口で内径は2mm

中口とはシリンジの中央についていて、横口は外側にずれています


粗挽きのウェットやドライをすり潰してお湯で伸ばしたりする場合に

カテーテルチップを使うことのメリットとデメリット


メリットとして

ルアーチップの場合、小さなかけらが残っていた場合詰まってしまうことがある

カテーテルチップの場合、大雑把に潰しただけでも詰まったりはしにくい

穴が大きいのでルアーチップより軽い力で出し入れが行える


デメリットとして

ルアーチップの場合、チップ内部に残る分が少ないが

カテーテルチップの場合、チップ内部に残る分が多いので

薬を溶かし込んで給餌する場合は

薬を混ぜ込んだ餌を最後に取り込み、一番最初に薬が出てくるように注意する必要がある


液状の薬や粉ミルクを溶かしたような液状の場合に

ルアーチップを使う場合のメリットとして

ルアーチップの穴の小ささが流れやすい液体の流量をコントロールしやすい


上記のような理由で

自作の流動食のような固形分が残る可能性のあるものはカテーテルチップ

ほぼ液状のような物の場合はルアーチップと使い分けていますが

実際は流動食に薬や高カロリー粉末を溶かし込んで

カテーテルチップで与えている場合がほとんどです


最後に

通販サイトのレビューとかで

「壊れやすい」「動きが硬くなる」「使っているうちに印字が消える」等の

発言がありますが

あくまで医療用の製品であり、SINGLE USE ONLYとの記述通り

本来は使い捨ての製品です

分解洗浄して再利用とかを考慮したものではなく、

最初の1回が安全確実に使えることを考えた製品です

本来の用途以外で使われる方は上記の内容をよく理解したうえで使ってあげてください

自分は通販サイトで1ケース25本を約2800円で購入して使っております


ペットと飼い主がともに幸せに過ごせますように

誰かの目に留まれば役に立つかもしれない覚え書き

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